京都のスペインバルで

投稿の日付は前後しますが、昔よく行っていた京都のスペインバルに久しぶりにお邪魔してきました。シェリーかな、という気も本当はしていたけれど、今回はCava(スパークリング)と白、赤をそれぞれ一杯ずつ。

スパークリングの写真はないけど、Conde de Caralt のBrut nature(ペネデス・パレリャーダ他)。

白(トップ画像)は今回のなかで一番おもしろかった。Társila(タルシラ)はカスティーリャ・イ・レオン州の白。ベルデホ、ソービニヨン・ブラン、ゲヴュルツのセパージュ。ただし、納品リストとラヴェルの表示が違って、ソービニヨン・ブランは本当に入っているかわからない、とのこと。なんじゃそりゃ。

ゲヴュルツらしい蜜の甘味が最初にしっかりと届き、同時にSBとベルデホ(カスティーリャ・イ・レオン州のルエダ=首都マドリードの北西で主に栽培される。昼夜の寒暖差の大きい、小石の多い石灰質の土壌で育つ)の酸味も感じられ、フレッシュさとフルーティさを兼ね備えた心地よい一杯。

そして赤はペドレラPedrera。フミーリャ地方(=マドリードの南東、地中海から少し内陸)で、セパージュはモナストレル75%、シラー25%。モナストレルって? と一瞬思ったけど、ムールヴェードルのスペイン名。なんだ、ラングドックやプロヴァンスかと思ったら、そもそもバレンシア州のモルベドレ村周辺が原産地で、その後南仏に広がった品種らしい。ついでに勉強すると、別名マタロ(英語圏)と呼ばれるとのこと。

飲み慣れているセパージュだけに、新しい、面白い……とは個人的にならなかったけれど、とはいえ南仏のものより透明感もあり、一軒目にちょうどいい一杯。

おつまみは定番のハモンセラーノで。ごちそうさまでした!