国土は日本の約８割のイタリア。ワイン生産量は2000万hL以上と、世界の総生産量の約半分にもなる。ローマは釧路とほぼ同緯度（N 42°）ながら、日照と気候（温暖で、ブドウの生育期には雨が降らない）に恵まれている。
イタリアワインといえば、トスカーナ州のDOPキャンティでおなじみのサンジョヴェーゼ種が栽培量第１位ですが、今夜はサンジョヴェーゼ種に次ぐ第２位のモンテプルチアーノ種、その代表的ワインのモンテプルチアーノ・ダブルッツォをいただく（ちなみにモンテプルチアーノは、ウンブリア州・アブルッツォで栽培されるブドウの約半数を占める）。
今月末までAmazon JPで行われているワインセール（６本で5800円セール）に便乗しました笑
熟したレッドチェリーの香り、ソフトなタンニン、デリケートなスパイス。モンテプルチアーノでありがちなフルーティーさだけや逆に重すぎるということもなく、バランスの取れたワイン。
Montepulciano d’Abruzzoは、その名のとおりアドリア海沿岸のアブルッツォAbruzzo州のワイン。なかでも2003年認定の、Montepulciano d’Abruzzo Colline Teramane（コッリーネ・テラマーネ）はモンテプルチアーノ90％以上で作られるDOCG（統制保証付き原産地呼称）で、州を代表するもの。
さて、今日のワインは、爽やかなアタック、ベリーのような赤い果実、チェリーのトーンに黒胡椒のようなスパイシーさもあり、軽やかな酸味と滑らかなタンニン。さらりとした余韻。モンテプルチアーノながら、華やかなミディアムボディで、軽すぎず重すぎず、料理（少し焦げた感じのあるorスパイシーなもの、キノコのソテーやエビチリに合うのでは……）に合わせやすいバランスのよい一杯。
