サルミアッキ・コスケンコルヴァ(ソルティリコリス)

以前、ヘルシンキで乗り継ぎがあったとき、なにかフィンランドっぽいものを…… と思って買った「Salmiakki Koskenkorvaサルミアッキ・コスケンコルヴァ」。サルミアッキで検索すると真っ先に「世界一まずい飴」が出てきてショック!笑 むしろ「えっお酒もあったの?」というくらい、知名度では飴に負けているらしい。

「サルミアッキ」はフィンランド語で「塩化アンモニウム」のことで、フィンランドの蒸留酒として有名な「コスケンコルヴァ」は、グルコースシロップに、塩化アンモニウムを加えたリコリス(甘草)のエッセンスを混ぜ合わせた、ウォッカの一種。今回買ってきたのは32%と、そんなに度数の高くないものです。

見た目こそ真っ黒でグロテスクながら、味わいには上品な癖(?)がある。個人的には、癖がある酒、アプサンなど香草系の酒は大好きなので、ハマります(それでも大量に飲むようなタイプの酒ではないが)。「ソルティ」の名の通り、リコリスの香りと塩味、そしてほのかな甘味が印象的。

そもそも「世界一まずい飴」というのもふつうの飴を想像して、その口になっているから「まずい!」となるわけで、コスケンコルヴァにしても、それは同じだと思います。ふだん飲む酒のどのカテゴリーにも入らない酒、という前提から口にすれば、好みはあるにしても「まずい!」とはならないはず。

しかし何に合わせるか、は難しい。甘味と塩味のどちらが入ってもおいしいつまみ…… スイカ? 塩キャラメル? ブルーチーズ? 発想力の限界が…… 面白い組み合わせを発見した方がいらっしゃれば教えてください。いずれにしても、日本食には見つけるのが難しそうな。また考えます。2