ダミアン・ジャレの夜に

古い友人が名和晃平×Damien Jaletの公演(Vessel)のためにシャイヨー劇場に来ていたので、終演後、一緒にワインバーChez nousへ。10人以上でないと予約不可なので、その場で確かめるしかない。とりあえず行ってみると、運よくカウンターが空いていたので立ち飲みでスタート。

一杯目はシャルドネを主体としたサヴォワの白。7年ぶりの再会にふさわしい、軽妙で華やかな一杯をというオーダーに、店員さんがおすすめしてくれたもの。サヴォワには個人的に好きな作り手さんがいるが、それについてはまたいずれ。

AOP Vin de Savoie blanc – « Mon Blanc »
12.5° – Cépages : Assemblage -– potentiel de garde 6/8 ans

その名もモンブラン=私の白!

ブルゴーニュ的セパージュに適した土壌とのこと。サヴォワの山がちな土地が、ミネラルとはじけるような力強さを与えている。一杯目に軽く飲むにはもってこいのさわやかなワイン。

一杯目が終わった後、瓶で注文しようということで、赤、軽め、華やか、40〜50€という雑なキーワードで探してもらう(友人は普段からワインを飲んでいるというわけではないらしい)。ガメ、フルーティ、ビオ・ワインVin natureのこちらを注文。

Le Môl – Patrick Bouju
Vin de France 2018

Vin natureはラベルがかわいい!

セパージュはメルロー、カリニャン、シラー、グルナッシュ、ガメ、ミュスカ。ビオワインらしい、テロワールの香りのすぐ後に赤い果実が感じられる。個人的にはビオ独特の土のような香りをとくに好むわけではないけれど、バランスのよい甘みと酸味は全体の印象として軽やかな飲み口を実現している。

ワインバーを後にした後、朝までやってる近くのバーへ移動し、そこでビールを3パイント飲んでお開きに。千鳥足で家まで帰りながら、久しぶりの再会、とてもよい夜だなあと思っているのでした。