今日は、イルレギーの赤。
イルレギー(Irouleguy)は、個人的に好きなカオールも含まれる、南西地方。フランスの最南西端に位置し、バスクの中心で、最もスペインの国境にちかい。
1970年にAOC認定。バイヨンヌも近いので、バルトも飲んでいたかも知れない。
タナ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランという、特徴的なイルレギーのセパージュ。
とくにタナのもたらす、スグリ、アメリカンチェリー(ブラックチェリーではなく)のような酸味が心地よい。力強いタンニンのなかに繊細さが宿るイルレギーは、かなり好みにあっている。
さらに、干しぶどうのような古い印象に加えて、シナモンや胡椒のようなスパイスが感じられる。
マルベックといい、タナといい、南西地方が好きなのだとあらためて思う。