Kuehn Kaefferkopf 2017

Kuehn Kaefferkopf
AOC Alsace Grand Cru 2017
12.5%
13.3€(Cave des Hospices価格)

今日は、数年前にフランス、ストラスブールのCave des Hospicesで出会った一本から。病院の地下がカーヴになっている経緯や中の様子は後日コラムに書くとして、この白はコスパがとてもよく、いろいろなワインを飲まねばならないと分かっているのに、つい箱買いしてしまいそうなほど。十二角形状にカットされたフルート型のガラス壜がすでに美しい。

ケフェルコプフKaefferkopfとは、51種あるアルザスワインのグランクリュのひとつ。

セパージュは、Gewurztraminer60 %、Riesling23%、Pinot Gris17%(糖度sucrositéは19,9 g/l)。リースリングは比較的辛口、ゲヴュルツは甘口で、個人的にはそれぞれのモノセパージュに物足りなさを感じることもあるため、この配分はバランスのとれたうまい作りだと思う。

黄緑色でディスクは厚め、脚はしっかりと出てスピードは比較的遅い。香りは桃のシロップ漬け、洋梨、アプリコット、蜂蜜、黄色い花。舌にまとわりつくような(しかし瑞々しい)アタックの後、すぐ甘みに心を引かれがちだが、その裏にはまろやかな(刺々しくはない)酸が感じられる。余韻は3から5秒程度。ミネラル感と糖度からくる豊かなボリュームとも相まって、とても後味がよい。

このワインの詳細は、以下のサイトから(フランス語)。
https://www.kuehn.fr/fr/grands-crus-vins-alsace/37-kaefferkopf-alsace-grand-cru.html

タジンや東洋料理にも合うと裏ラベルにある通り、白身魚のようなあっさりとした料理よりは(その場合、料理が負ける。ソースで補えば別かも)、少し癖のある料理(とはいえ癖がありすぎてはいけないと思う)や、香料のスパイシーさが心地よい料理(スパイシーさはワイン自体にはないので、組み合わせとして面白そう)がバランスが取れて合うのでは。