バディオロ キャンティ フィアスコ DOCG 2018

今夜(作業をしていたので飲み出したのは結局朝?)はこれをお供に。酒屋さんで直感だけでエイヤッと掴んだキャンティです。1200円くらいで安かったので。まずくても普段飲みだと割り切ればいいか、という軽い気持ちで買った感じですが、結果的に悪くない。コスパ良です。

バディオロ キャンティ フィアスコ
3.7

イタリアを代表する赤ワイン「キアンティ」。サンジョヴェーゼやカナイオーロを主体に造られるトスカーナ州の名産ワイン。今は職人さんの減少等で少なくなってしまったキアンティのシンボルとも言えるフィアスコ(わら)ボトル入り。

帰ってから調べてみると、Amazonのレビューで複数の方がこのキャンティに個人的な思い入れを書かれていました(なにか特殊な経緯がこのお酒にはあるのでしょうか)。うまい酒はたくさんありますが、人の気持ちまで温かくできるお酒はそんなに多くはないと思います。そういうのに出会ったとき、何はともあれいい酒だなあと感慨深い。

さて、このキャンティはといえば、色調は比較的淡く、淵などややオレンジがかった淡いルビー色。脚は綺麗に出るものの、すっと落ちるので糖度/度数低そう、という印象(じっさい12.5%)。今回はキャンティ(ボトルの形と藁!)なので、トスカーナ州で、セパージュはサンジョヴェーゼね(サンジョヴェーゼはイタリアで全ブドウ中生産量1位! ちなみに2位3位は…… それぞれモンテプルチアーノ、メルロー)という感じです。

フランボワーズ、イチゴ、スグリ、スミレなどの繊細な香りが支配的かと。ただ、甘そうな香りはそもそもせず、フレッシュな感じが強い。その意味で、イチゴはどちらかというとまだ黄色っぽい部分が残ったイチゴ、でしょうか。なお、抜栓してから30分くらいすると開いてくる感じです。

上に貼ってあった日本語のラベルが汚く剥げた、の図

甘味はあまり感じられず、軽やかな酸味と中程度のタンニン。んーバランスはどうなのか、と思いきや、これはこれでキャンティらしい華やかさとタンニン(そして低い度数)が、アペリティフ〜前菜〜1杯目辺りを広くカバーする、という印象があります。後味は比較的短いですね(3秒くらい)。

ちなみに一言でキャンティといっても、「キャンティ・クラッシコ(サンジョヴェーゼ80%以上)」と「キャンティ(同70%以上、キャンティ地方以外でも生産可能)」があり、これは後者。

試しに軽めのおつまみに合わせてみたら、キャンティが負けた。

キノコのバターソテーや豚肉の炒め物と合わせたらどうか……と思ったら、キャンティの香りの繊細さが打ち消されました。モッツァレラチーズやトマトなど、もっと軽い前菜とのマリアージュに向いていると思います。

あと、これはただ個人的な意見ですが、キャンティの後半、藁に覆われた部分=瓶自体が太くなっている腹の部分にワインの液面が広々と溜まっているのを見ると、幸せな気分になりますね。

ワインを普段飲まない人にも、前菜と合わせる軽めの一杯として、あるいはそんなにお金かけたくないけど何か試してみたいときのお供にちょうどいい一本 。

バディオロ キャンティ フィアスコ
3.7

イタリアを代表する赤ワイン「キアンティ」。サンジョヴェーゼやカナイオーロを主体に造られるトスカーナ州の名産ワイン。今は職人さんの減少等で少なくなってしまったキアンティのシンボルとも言えるフィアスコ(わら)ボトル入り。

今日も読んで頂いてありがとうございました!