「買いに行く時間もあんまりないけど、しっかりした赤が飲みたくなった!」
「ホームパーティーするけど、手頃な赤ワインないかなー」
…そんなあなたに力強くオススメしたい、この1本。
クオリティ高いのになぜかあまりレビューもついてなくて、穴場だと思います。
ドライプルーン、森の下草、木材、ベリーのジャム、キノコ、やや焦げたトーストといった複雑・重厚な香りが上ってきます。ワイン初心者でもそれ以上でも満足できるコスパ満点の1本。
スペインのフルボディ、La Chulapa Reserva ラ・チュラパ・レゼルヴァ 2011。
初めて見つけたのは、Amazonのセールだったので「ま。普段飲みに試してみてもいっか」くらいの気持ちでポチッたら、驚きました。
香りを嗅いだ瞬間、豊かすぎてとっさにワインに謝りました。
「あ。ごめん…」
普段飲みのレベルを超えて、丸みがあって品があり、それでいて力強い。
あまり褒めすぎても嘘くさいけど、ふだんヨーロッパにいてもこの値段でこのクオリティに出会うことは、あまりないと思う。
淵はややオレンジがかったレンガ色。2011年なので熟成が進んでいるよう。
ヴェリタスさん(取り扱い)の説明によれば、「フレンチオークとアメリカンオーク樽で18か月熟成」。
ヨーロピアンオークは柾目取り(オークの断面=年輪を正面からみたとき、木材を中心から放射状に取る。割高)
アメリカンオークは板目取り(オークの断面=年輪を正面からみたとき水平に、つまり寝かせた丸太を上から順に水平に切ってゆく。こちらは割安)
グラスに注いだ瞬間、奥行きのある芳醇な香りが。脚はくっきりと出ていて、粘性と度数の高さを窺わせる(14%)。
香りはまずドライプルーンのような、乾燥・凝縮した甘味を想像させるもの。
スワリングする(=ワイングラスをくるくる回す)前から、森の雰囲気が垣間見え、すでに複雑さを予感させます。
その後、思った通り木材、ベリーのジャム、森の下草、キノコ、ドライフラワー、やや焦げたトーストのような複合的・重厚な香りが上ってくる…
まろやかなアタック、豊かな甘みとバランスのとれた丸さのある酸味、滑らかなタンニン。
5秒程度つづく余韻。曰く、1860年創設のワイナリーを改修したラ・チュラパさん。
ヨーロッパに戻っても注目してみたいと思います。
ぜひ皆さんもお試しあれ。
ドライプルーン、森の下草、木材、ベリーのジャム、キノコ、やや焦げたトーストといった複雑・重厚な香りが上ってきます。ワイン初心者でもそれ以上でも満足できるコスパ満点の1本。